前回「切り捨てられなかったのだよ、私には・・・」
これまで私は、学ぶ意欲の無い人間は、
「やる気がない」ということで、バッサリ切り捨ててきた。
だが、なぜ学ぶ意欲が沸かないのかと考えた結果、
未来に対する希望や夢を持てない状況では、学ぶ意欲も沸かないだろうという考えに至った。
そんな状況でも努力出来るのは、狂っている人間だけだろうなとも。
そして、そんな未来への希望や夢を持てない状況を作った主犯は、
政府を中心とした官公庁組織だったり、多くの人間を抱えている大企業だと思う。
この国は、右へならえの文化が、何だかんだ色濃く残っているので、
上がおかしな方針などを示すと、ロクでもないことになる。
そして、特に最近は顕著だが、
弱者から、個人情報無断で抜き取りやプライバシー侵害してイノベーションが賞賛されたり、
人間の聖人化を図っている様な、エロ規制などの必要悪の徹底的な排除が、
国全体を持って行なわれている。
そして、最も重要なのが、
それらが「検証や対話や議論をせずに想像で決め付けられて、行なわれている事」だ。
まるで、この国はどのようにしてここまでの国に成長したのかを、
忘れてしまったかのようでもある。
そして、これは切り捨ての一種だ。
優しさも度を過ぎれば毒になるとは思うが、
それにしても、さすがにこれはない。
また、私自身も自分が望んでいなかった特徴をネタにしたり等され、
迫害や差別といった切り捨てを受けてきた。
だから、私には他人を切り捨てることなど、簡単には出来ない。
別に、真っ当に努力した人間が、きちんと評価される業界や社会にしたいという目標をあきらめたわけではない。
だが、「足元」を見てみよ。
技術面での整備や、人材の教育がロクに整備されていない状況でもあるし、
また、新たな人材発掘に色々と飛び回ってもいるが、中々理解をいただけないという状況だ。
であれば、限られたリソースの中で、どうにかするしかないではないか?
また、未来の希望を担う、若手を教育していくしかないではないか?
高い理想を掲げた所で、
その理想を成し遂げられる実力のある人間がいなければ、幻想に終わるだけだ。
「アイツは、あの辺がダメだから、自分の方が上だ」と?
そんなものは、これまで生きてきた道が違うのだから「当然」の事だ。
ドラッカーから学ばなかったか?
「弱みに着目するな、強みに着目せよ」と。
また、「現実の厳しさをもっと経験して実感する必要がある」だと?
ブラック企業の社長が言いそうな言葉だな。
では、お前に問いたい。
お前は、その彼ら・彼女らを知ろうとしたのか?
いや、それは、彼らに限らず、私に対しても言えることだ。
私から見れば、お前と他の奴らで味わっている厳しさなど変わらん。
単に、生まれた時代や育った環境、働いている組織の差の違いによるものでしかない。
対話なき正当性の主張など、西の某市長と何ら変わりないぞ。
よく聞け。
望まぬ苦労と、望む苦労がある。
苦労せずして、成長し続けるのは無理だと思うが、
それは、望んだ人間だけがやれば良い話だ。
望んでもいない苦労を、味わう必要はないと私は思うがな。
世界中のみんなと仲良くしろだなどと、言っているわけではない。
きちんと仕事をしたにも関わらず、お金を未払いする様な害虫に、
配慮は不要だ。
だが私は、そういう人間ばかりではないと思うがな。
また、これはちょっと分かりにくいと思うが、
プログラムにおける「単一責任の原則」や「疎結合」などといった思想は、
人間関係においても当てはまる。
私は、「マルチにタスクをこなせるスキルを持った上で、一人の人間は一つの役割を行う」のが、
最適だと思っている。
二足のわらじを履くのは、好まない。
また、「可能である」ことと「最適である」の間には、
深い溝があるのは、知っているな?
そして、私自身は仕切るという役割に対して、可能ではあるが最適だとは思っていない。
仕切る役割の人間にとって大切なスキルは、「俯瞰視点」だ。
といっても、細部を見た視点を持った上での俯瞰視点でなければダメなのだが。
そして私は、努力で俯瞰視点をある程度は持てる様にはなってきているが、
いわゆる「見て見ぬふり」とかが出来ない。
「攻め」よりも「守る」という思いが、きっと強いのだろう。
良い意味でのスルー力というのは、きっとあるのだろうが、どうしても私にはそれが出来ない。
先程話したように、切り捨てられてきた事に対する憎悪が、根っ子にあるからだろう。
私にとっての最適な役割は、「探求」や「検証」だ。
仕切るのに最適な人間は、他にいる。
「何が正しいか?」など、私は分からないものだと思っている。
だから、正しさを主張するつもりはない。
しかし、世界には「これは正しいはずだ」とか「これは間違っている」といった意見が、
溢れかえっている。
そして私は、それらに対して検証をし、
そこで得た知見を、周囲に伝えていく。
案内人(ガイド)の一種と言っても良いかもしれないな。
さあ!今こそ立ち上がる時だ!
私は、仲間割れや喧嘩を望んで、この'会'を設立したのではないぞ!
「こんな勢力では勝てない」?勝てぬかもしれんが・・・それでも神に挑まずして、何の人間か?
大体、そんな事を言う以前に、まだ何もしていない。
私は、個々の人間が秘めている可能性を、信じているぞ?
勿論、私も最大限の助言はしていく。
「うん、分かった。でも、あたし一人じゃ出来ないんだよねぇ・・・」
7/7は七夕。
貴方は、何を願いますか?何を願いましたか?
-------------------------------------- '長'の視点 完 --------------------------------------
とある会の中の人間模様 完
あとがき:
全五回、お読み頂きありがとうございました。
実は、5つの視点と言いつつも、'長'の一部を除いて、
全てモデルとなった人間は僕自身だったりします。
単純に、その時期、その時期で思っていた事を、書いただけだというw
ですから、例えば職種で、デザイナーの視点なんかは、現時点ではどうやっても書けないですね。
何も知らないですから。
他人が考えている事や自分の事って、一生分からないものだと思います。
だから、相手を知る為に、相手を通じて自分を知る為に、
人と人は、交流をしていくのだと思います。
今後ですけど、まずこの視点シリーズは、
もう少し10くらいに視点を増やして、ゲームのシナリオにしてみたいですねw
それと、「職種別の視点」というのも、面白いかもしれません。
ただ次回は、「男」と「女」というものの本質について、書いてみたいですね。
この小説
http://kitoku1.blog129.fc2.com/blog-entry-198.html の続きになる可能性が、非常に高いです。
といっても、早くて2013年内で、遅くて2014年中ぐらいになりそうです。
他にも、やる事たっぷりありますので。
そんな所で、終了です。
スポンサーサイト
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2013/07/07(日) 20:12:58|
- 群像劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前回「"共存"出来なければ、平和は訪れないのになぁ・・・」
相手が憎いからっていって、仕返しをしたり攻撃をして殺したとしても、
その相手を慕っている人から、また逆恨みされていくだけだと思うんだけどなぁ。
憎しみの輪廻とでもいうのかなぁ。
そうして、永遠に争いは終わらないんじゃないかなぁ。
あと、世界を自分色に染めるのって、
最初は居心地が良いかもしれないけど、
そのうち自分の嫌な所がシャドウの様に見えてきて、
気が狂ったりするかもしれないねぇ。
大体、自分と同じ人しかいないんじゃ、
自分が出来ない事は、誰も出来ないって事にもなっちゃうしねぇ。
自分が技術しか出来ないんじゃ、
音楽を作ったり、絵をデザインしたり、
ストーリーを書いたり、それを宣伝したり、
それを売ったり、も出来ないから。
だからあたしは、他人が人間が好きなんだけどなぁ。
これまで、散々「感動」させられてもきてるしねぇ。
もうこの国は、成熟してこれ以上の発展は難しい。
だから、これからは「我慢の時代」なんじゃないかなぁって思うけどなぁ。
人口だって、明らかに減っていくわけだしねぇ。
子供を産んでも、安心して育てられない社会だからっていうのも、一因としてあるけど。
それなのに、「更なる発展を!」って考えて、
色々「新しい事」とかやったら、
「ひずみ」が生じるに決まっているじゃない。
別に、新しい事をやるのが悪いわけじゃないんだけどねぇ。
でも、それなら米国で勝負をかけてみたら?って思うけど。
昨今話題の、西の某市長様なんか、ピッタリだと思うんだけどなぁ。
共存がキーワードだからさぁ、共有しないで踏み込まないで独自性を守る住み分け方をすれば良いのにさぁ。
その独自性を壊そうとするから、おかしな事になってるんじゃない?
でも、世界広いから、場所変われば全然支持されると思うんだよねぇ。
出来るよ、貴方なら。米国に飛び立っても。
それでも、更なる発展を望みたいなら、
コミュニケーション能力の大幅アップが必要じゃないかなぁ。
コミュニケーション能力って、「異文化理解能力」と同義語でしょ?
つまり、「分かりあえる」じゃなくて、「分かりあえない」がスタートじゃない?
生まれた町も、性別も、育てられ方も、性格も、趣味も、ぜ~んぶ違うなかで、
対話をして、相手の理解に努めて、一人でも多くの人が納得出来そうな落とし所を探って、
それを実践していかないと、ひずみの少ない発展は無理だと思うけどなぁ。
でも、あたしは多分コレは無理だと思うから、
だから、さっき話した「共有しないで踏み込まないで独自性を守る住み分け方」の方が良いかなぁと、
思ったんだけどね。
あと、話変わって、エロ規制ねぇ。
人口減少を加速させて、人類を滅亡させたいのかなぁって思っちゃったよ。
別に、地球の歴史の中で、人類が存在した時期なんて極めて一時期だから、
それがダメだと言うつもりも無いけど、でも自分も死んじゃうよ?
性欲は、子孫を残していく為に、必要な能力じゃない?
でも、それを規制で縛ったら、リアル現実で誰でも良いから性欲を消化させようとしてしまって。
でも、嫌がる異性もいるから犯罪多発して。
仮にそこで子供が生まれたとしても、
片親が犯罪者で、子供をそのまま育てようと思う親って、どのくらいいるのかなぁ?
好きな人じゃない相手との間に授かった子供だよ。
大体、エロ漫画・エロアニメ・エロゲーム・アダルトビデオを散々見て、
年間で500回以上オナニーしているけど、
30年以上、現実で性犯罪を犯していない男だっているのにねぇ。
どうやら、「他人が嫌がることはするな」って育てられたみたいだよ。
更に話が変わって、じゃあどんな人なら、この世界を救えるのかって話。
あたしは、'長'でもあたしでも「無理」だと思うけどなぁ。
狂った人が主役になると、狂っていない人はみんなダメになっちゃうし。
小泉元首相なんて、まさにそうだったんじゃない?
あと、仮に選挙の様な事が行なわれても、'長'やあたしじゃ「マイナー過ぎて」惨敗確実でしょ?
支持者の数を見ても、明らかだし。
一番良いと思うのは、その人自身は狂っていない人で、
でも、狂っている人の主張自体は理解出来る人。
で、あとは、両者の間に入って適切に調整して。
だから、おそらく'長'はその辺を見越して、
自身やあたしよりも支持者が多い人に、スポットライトをあてようとしていた様に、
あたしには見えたんだけど・・・でも、大役だから難しいよね。
言い方変えるなら、'長'とあたしに出来るのは、「部分最適」。
でも、部分最適じゃ、世界は平和にならないよ。
あたしが、狂っていない人になれば良いんじゃないかって?
去年なんかは、調和の神コスモス風に大人しくしてたと思うんだけど、
それでも全然ダメだったからねぇ。
水面下10,911mとされているマリアナ海溝の溝の深さは、
埋めようと思っても、そう簡単には埋まらないみたいだよ。
なんだけど・・・努めてはみるよ。
100%無理だと思うし、これまで話してきた様に本質的では無いんだけど、
でも、世の中本質的じゃないことなんて山程あるし。
あと、あたしはお金や自分の為じゃなくて、他人が人間がいないとモチベーション上がらないから、
あたしの力を、みんなの為に使うのに、エントリーしようと思う。
エントリーナンバー1には、ならなかったけどね。
泣いたり惑ったりしないで、
立ったら二度と倒れない、茎の様に在りたいと思うよ。
他人の異論を余裕を持って聞けるのは、自分が精神的に追い込まれていない心に余裕がある時。
また、自分が沢山の愛情を受けていたと気付いた人は、
自分の中にあるこぼれそうな愛を、分けてあげなければいけない。
愛が「枯渇」しているこの世界に。
------------------------------ 純粋な視点 完 --------------------------------
続く
あとがき:
先日、カラオケで「歌う曲の分野が幅広すぎるw」と言われてしまうぐらい、
色々な音楽を聴いてきましたけど、
椎名林檎さんの、「茎(STEM)」と「百色眼鏡(こっちは映像付きですけど)」は、
「神曲と呼ぶにふさわしい曲」だと思います。
さて、次回は遂に衝撃の?最終回です。
どんな視点が出てくるのか、書く僕もとても楽しみですw
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2013/06/30(日) 20:12:44|
- 群像劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前回"どうして'長'は、俺を認めてくれないんだ!"
今までの人生で、
俺は、どれだけ頑張っても、中々人に認めてもらえなかったし、
ロクに話も聞いて貰えなかった。
色々話を聞いてみて、じっくり考えて、
お客にとって良いはずだと思って進言したりも沢山してきたが、
いずれも、受け入れられた事は無かった。
勿論、俺の進言の全てが正しかったと言うつもりはないし、
正しかったとしても、お客側の都合で出来なかった事もあるだろうと思う。
だが、お客側の断り方には、
「いかなる意見であろうとも、受け入れるつもりはない」
といった、断固たる決意の様なモノがあった。
別に、無茶な要望をしているつもりも無いのに。
でも、そんな中、'長'と出会って、
'長'だけは俺を受け入れてくれたし、話も聞いてくれた。
だから俺は、'長'の為に頑張ろうと。
'長'についていこうと思ったんだ。
'長'は言ってくれた。
「真っ当な方向に努力を重ねている人間が、報われないなどおかしい」と。
俺も共感した。
そして、'長'や、他の'長'を慕うみんなと力を合わせて、
真っ当に頑張っている人間が、報われる業界にしていきたいと思ったんだ。
でも、最近思うのが、
'長'は本気なんだかどうか、よく分からないし、
最近はなんだか、新入りとか分けわからない事言ってるヤツに、
注力している様に見えて、結局何をしたいのかがよく分からない。
聞いても、答えをはぐらかされるし。
でも、それじゃあ俺の様な、昔から'長'についてきた人間は、納得がいかないだろ。
今まで、何の為に頑張ってきたんだよ。
'長'、もう分かってるだろ。
ウチらの言ってる事、何をどう伝えた所で無駄だって。
で、ロクでもないタコ野郎に、やられちゃう人を助けたい気持ちは分かるぜ。
でも、そればっかりやってたって、何も話は進まないぜ。
どうするんだよ、早く「決断」してくれよ。
ヤバイ状況になってきているのは、俺だって認識してるぜ。
おそらく彼は'長'に、
「あなたは私を何と呼ぶの?」
「あなたは私に誰になって欲しいの?」
みたく聞かれたら、「"ボス"と呼ぶ。そして、我々の親玉になってほしい」と答えるだろう。
はっきりと答えられない人が多い中、たいしたものだ。
また、「誰の為に頑張るのか」と聞かれたら、
「自分と'長'の為に頑張る」と答えるだろう。
しかし、それらはいずれも、'長'が望んでいる事ではない。
これは、技術のみ追求していると、ぶち当たる壁。
また、自分のシャドウに反発し続けていては、乗り越えられない壁でもあるだろう。
-------------------------- 古株の視点 完 ----------------------------
続く
あとがき:
つい先日も、リアルでこういう話を聞いたばかりなんですけど、
組織とかコミュニティにおいて、古株の人がこう思うのは、
そう珍しい話でも無さそうですね。
そういう僕も、そういえば過去に言ったことありましたし。
さて、第三回目までの話を書くのは、正直僕にとっては「苦手」分野でした。
でも、第四回目以降は、得意分野の話になると思います。
お楽しみにw
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2013/06/23(日) 19:23:37|
- 群像劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前回「まぁでも、俺が顧問にとやかく言うことじゃねぇしなぁ」
「顧問にはもう、相談することはあっても、
特に意見を言おうとは思わないんだよ。
あ、別に仲が悪いわけじゃないぜ」
では、あなたがおっしゃる顧問に対する印象などを聞かせて下さい。
「ああ、いいぜ」
「そうだなぁ、ああ、あの時の事を思い出しちゃったぜ」
どんな事でしょうか?
「ああ、懐かしいなぁ。顧問と大喧嘩してた時の事を思い出すと」
「なんで、俺の考えが理解出来ない!?なんてなぁ、ハッハッハ」
「でも、俺が間違ってたよ。顧問の様な考えも必要だ」
どうして、必要だと思ったのでしょうか?
「顧問は、いや俺もだけど、多分"欲"があんまり無いんだよなぁ」
「でも多くの人々は、煩悩よろしく"あれも欲しいこれも欲しい"だしなぁ」
「といっても、それは別に変な事じゃないんだけど」
「欲が無いわけじゃないんだけどなぁ。
でも、上っ面だけパクった模倣品(模倣って考え自体は大切なんだが)とか粗悪品とかの雨あられを見ていると、
特に欲しいとは思わないしなぁ」
「あと、仮に質が良かったとしても、
殺人をしてまで作りたいとも思わないしなぁ」
「って、顧問は思ってんじゃねえかなぁと」
「でも、それだと、いつまで経ってもモノが上がんねぇんだよなぁ」
「俺達も、なんだかんだ生かしてもらってるからよ」
「手前の好みばかり追求せずに、人々が求めているモノを作るってのもアリじゃねぇのって」
「といっても、顧問の様な人がいないと、
さらに粗悪品が増えていってしまうから、
だから、顧問の様な存在も必要だなってな」
「顧問の考えにだって、デメリットはあるし、
他の考えにだって、デメリットはあると思うんだけどな。
何を重視するのか、何を目指すのかによって、そんなもん全然変わる」
なるほど。では、顧問に不満はないわけですね。
「顧問に不満が無いかって言ったら嘘になるけどよ。
でも、顧問だって俺に不満あるかもしれないし、
あと、不満があるって事は、相手に何がしかを期待してるんじゃねぇかなって思うし。
何とも思ってない相手に、不満は持たないだろ?
あ、じゃあ顧問は俺に不満持ってないな。特に期待されてないだろうし、ハッハッハ」
いやいや、期待してると思いますよ。
「・・・・・・つってもまぁ、"別にどっちでも良い"んだけどな。だから"顧問"なわけだし」
これからは、どうされていくつもりなのでしょうか?
「顧問と離れていても、支えることは出来ると思うからよ」
「ちょっと俺も、思う所があるから、その思っていることを実践していくっていうかもうしてるんだけど、それを続けていくつもりさ」
それは、どんなことでしょうか。もう少し詳しく。
「そいつは、"企業秘密"ってヤツだなぁ、ハッハッハ。というか、さっきヒント出してるから、よく考えてみな」
分かりました、どうもありがとうございました。
卒業者さんは、新たな道を歩み始めました。
といっても、別に仲違いとか喧嘩別れではなく、
「原則だけは忘れずに」、その上で独自の考えに基づいた道を歩んでいく様です。
---------------------- 卒業者の視点 完 ------------------------
続く
あとがき:
今回は、前回とは全く逆の視点を書いてみました。
いわゆる「守破離」でいう「離」は、こんな感じの、
少なくとも、仲違いや喧嘩別れでの「離」ではないだろうと思います。
さて、次回からは、内容がもう少し濃く(黒く?)なっていくと思いますよ。
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2013/06/16(日) 20:06:56|
- 群像劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
「私も早く、'長'の様になりたい!」
彼女は、駆け出しの新人。
職場で仕事をしていたら、たまたま旅中の'長'がやってきた。
最初に'長'を見た時は、「なんだか変な人だなぁ」と思ったが、
作業でちょくちょく'長'と接点を持つ事になり、話をしていると、
「とても丁寧でやさしい人」だと思うようになった。
「'長'は、"説明が長ったらしくてウザくて過保護だ"っていう人もいたけど、
私は逆に、"丁寧で頼りになる"と思ったけどなぁ」
「時々、バトルを繰り広げているのも見るけど、
でも、あれは'長'じゃなくて、話をちゃんと聞かない相手の方が悪いと思うし」
そんな'長'と一緒に仕事をしている内に彼女は、
「'長'に、もっと色々教えてもらいたい!」
と思う様になっていた。
「少し厳しい所もある'長'だけど、でもそれだけ真剣ってことなんだと思うし、
私も真剣に仕事したい。だから、'長'についていきたい!
結構大変そうだけど、お金も結構稼いでいるみたいだし!エヘヘ」
とある日、'長'が再び旅に出ることになった。
'長'に「私も一緒に連れて行ってください!」と懇願したが、
残念ながら断られてしまった。
でも、その代わりではないのだろうけど、
'長'は、自身が運営している、とある'会'の存在を教えてくれた。
「その'会'に、参加してみてはどうか?」との事だったので、
よく分からないけど、とりあえず参加してみる事にした。
「私は、'長'に憧れている!まだまだ'長'には敵いそうもないけど、
いつか'長'みたく、いや、'長'に驚いてもらえるぐらいに、
凄い人になるために頑張る!」
だが、彼女はまだ知らない。
'長'の様になる為には、どれだけの鍛錬や試練を乗り越える必要があるかを。
また、憧れは理解から最も遠い感情だと言う事も。
しかし、それらもいつかきっと、理解することだろう。
---------------------- 新入りの視点 完 ------------------------
続く
あとがき:
いかがでしたでしょうか。
新入りといっても、他にもバリエーションがあると思いますので、
今回の全五回のシリーズでは書かないですけど、
いつか書ければと思います。
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2013/06/09(日) 20:33:35|
- 群像劇
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0